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京都で行った美味しいお店 -甘味-

くずきりを初めて食べたのはいつだっただろうか。
鍋の中に入っていた?それとも黒蜜で頂いたのかな?
とにかく美味しい!と思った記憶だけが残っている。

先日、宿坊に泊まった翌日。
午前中、四条通で店を見始めたころ、友人の携帯が鳴る。そして教えてもらったのが、この「鍵善」という店だった。
「くずきりが特別美味しい店がある。お昼の後にでもいってごらん。」とのこと。

いやいや。四条通には多くの観光客がいて、お昼の後なんて言っていたら、長蛇の列間違いなしだ。それに、その日もうだるような暑さだった。冷たいくずきりが喉を通りぬけるのを想像するだけで、いてもたってもいられなく、何ものをも後回しにして、店に向かった。

店は厚めの赤い布のれんがかかっていて、重厚な感じ。背筋を伸ばし直して、店に入った。
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まだ11時だったこともあり、待たずに入れたが、中はほぼ満席。
昼食後なんていってなくて良かった。
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お薦めはもちろん「くずきり」。それも白密が美味しいとのこと。
でも、あの香りと素朴な味わいが好きな私は、自分好みを通して黒蜜を注文した。
なんとなく黒蜜って、懐かしい味なんだな。

「くずきり様、おな~り~。」みたいな。(^^;)
くずきりは店の趣同様に、塗りの器で供された。
蓋をあけると、そこには蜜が、下の段には、きしめんのように平たいくずきりが氷水に浸っていた。涼しげで美しい。食べる前から、喉が思わずゴクリ。
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食べ応えのあるくずきりは、程よく蜜が絡まり、ツルツルとなめらかで、ファンが多いというのもうなづける。そして蜜は、娘が注文した白密も飽きのこない上品さで良かったけれど、黒蜜がやっぱり好きだ。聞くところによると、大のつくファンは、くずきりの氷水で薄まった蜜も飲み干すんですって。それくらいサラリとしていて、甘さがくどくないということですね。

鍵善良房
by meow-ee-ow | 2007-08-31 07:41 | 食べる | Comments(0)